高森和牛は山口県を代表するブランド牛として知名度も高まってきました。上質な飼料とおおらかな気候と清流の環境の中で丁寧に厳格に飼育された高森牛についてまとめました。
高森牛とは
高森牛は黒毛和種、交雑種からなり、甘味とコクのある牛肉です。明治の初期から食肉産業が盛んだった高森町時代に全国の黒毛牛などの有料牛を選別して集荷して町の隆盛に役立てたそうです。その後、周東町が高森牛の飼育や改良法を受け継いで、周東町食肉産業の発展のために、玖西食肉研究会を立ち上げました。そのために研究会の会員が、規約で定められた品質基準を満たした生体牛を、周東町食肉センターでと畜解体処理した牛肉のみを高森牛といいます。
高森牛の歴史は100年と他の和牛ブランドに比べて浅いですが、丁寧に育った肉質は芳醇で香りが豊かでまろやかさが特徴です。
高森牛の品質
黒毛種より、赤身中の脂肪が若干多く、脂肪交雑が高いですが、脂肪融点は黒毛和種より低いのでサシの口溶けが優れています。
全日本牛枝肉コンクールにおいて名誉賞受賞をし、高森牛で初めての日本一になりました。
画像出典:ミコー食品
玖西食肉研究会により高森牛は管理・検査されています
現在、高森牛の生産・出荷管理等を行っているのは「玖西食肉研究会」です。
高森牛の美味しさを保つために、飼育環境~加工までの規則を厳しく決めています。この研究会が定めた品質基準を満たし、周東町食肉センターで加工処理された牛肉のみを高森牛といいます。甘み、コクがあり、県内の消費者に信頼のおける銘柄牛として広く受け入れられています。
高森牛の通販
年間出荷頭数が1000頭未満と非常に少なく、地元の精肉業者によるネット通販しかありません。
高森牛専門店のミコー食品のホームページからお取り寄せできます。
玖西食肉研究会
高森牛ブランド推進主体参考データ
名称 | 玖西食肉研究会 |
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代表者名 | 沼本憲明 |
所在地 | 山口県岩国市周東町上久原324-5 |
TEL | 0827-83-1500 |
FAX | |
URL | |
ブランド設立年月日 | 1999-04-14 |
推進主体の区分 |
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高森牛ブランドの定義
ブランドの定義の有無 | 有 |
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ブランドの定義を消費者等に説明できる規約またはそれに準ずる明文化した資料の有無 | 有 |
ブランドの定義(定義を記述) | 周東町は、明治の初期から食肉産業が盛んで、特に高森町時代になってからは「高森牛」として有名であった。当時から全国の優良牛を選別して集荷しており、この伝統を受け継いで、周東町食肉産業の発展のために、食肉業者共通の牛肉ブランドとして命名した。研究会の会員が、規約で定められた品質基準を満たした生体牛を、周東町食肉センターでと畜解体処理した牛肉のみを高森牛という。 |
高森牛の商標
名称の商標登録の有無 | 無 |
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商用デザインの商標登録 | 無 |
高森牛ブランドの規格
種別 |
(品種または交配様式:黒毛和種×ホルスタイン種) |
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品質規格 | ホルスタイン種、交雑種B2、B3相当以上、黒毛和種A3相当以上 | 名称付与部位 | 精肉各部位 |
飼料給与基準 | |
出荷月齢 | ホルスタイン種25ヶ月未満交雑種30ヶ月未満 |
出荷体重 | ホルスタイン種700~850kg、交雑種550~800kg、黒毛和種500~750kg |
独自の飼養基準、衛生管理方法 | 研究会が指定した飼料の給与及び肥育マニュアルを遵守した契約農場又は指定農場の健康な牛でなければならない。 |
流通・販売
畜場名 | 周東町食肉センター |
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主な取引市場 | |
実需者への出荷形態 |
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年間出荷頭数 | 1000頭 |
主な出荷先 | 玖西食肉研究会会員 |
販売指定店 | 9件販売店一覧はこちら |
寒い季節は極上のすき焼き鍋で、ほんのり温まってください。
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